昨年末から我家のTVリモコンの反応が鈍くなり始めていた・・・
写真左上の赤い大きな主電源ボタンが効かなくなって来たのだ
それ以外のボタンは問題無く反応するのに、一番肝心な主電源ボタンだけが反応しなくなる。
いよいよ全く効かなくなってしまった
どうせホコリが溜まってるんだろうと軽く考えてたので、掃除すれば直ぐに復活すると思いながら分解してみることに・・・
一般的にリモコンみたいな機器は、真ん中から分割できる構造ですね。このリモコンもそうですが、普通1本くらいの締結ビスが有るはずなのですが、最近では全くビスは無くはめ込み式になっています。
これが内部を見るために分解するには支障となっていますよねぇ・・・
(って、勝手に分解したらアカンやろ?)
このS社のリモコンは、とても強敵でした。はめ込みが強すぎて思い切って作業をしないと分解できませんでした。
がしかし、こうやってちゃんと分解はしちゃいましたがねぇ~
この一番下側にある黒く大きい楕円部位が主電源ボタンの裏側(内部)なのです。
はてさてこの黒いのは何?
そして、そのボタンに相対する基板部分には、何やら黒い材料で接点が印刷されていますねぇ・・・
上側の白いの様に普通にボタンSWが取り付いているものだと決め付けていました。
開けてビックリ玉手箱!?じゃ無いですが、予想していなかった造りです。
って事は、この黒く塗られている表面が導電性物質?だったりするんですかねぇ・・・
と言う事で早速テスタで導通チェックです。
しかし導通チェックでは判別出来ずでしたので、抵抗を測ってみることにしました。
約2000kΩ
しかもかなり不安定で・・・
ちなみに動作している小さいボタンの抵抗を測ってみると・・・
約76kΩ
う~ん、やはり大きい主電源ボタン部の抵抗が約20倍以上も高いかんじですかぁ・・・でも、そんな微妙なのかなぁ?
そこでまたまた登場です!
クレ5-56~!
接点回復剤っ!
(に、使って良かったのかぁ?)
界面活性剤だから良いはず・・・
先ずは基板表面を拭き掃除~ 少し汚れて居たようですね・・・
そしてボタン側も同じように拭いてみます。 おっ!? 真っ黒じゃないですかぁ~
そして再びテスタで抵抗測定です・・・
えっ?
約12MΩ
なんでやね~ん!?
仮に基板の上へとボタンを押し付けて動作確認をして見ますが、やはり動作しませんねぇ。
(そりゃ、抵抗増えてるんやもんなぁ)
ちょっとイヤ~な予感がして来ました・・・
もう一度テスタで抵抗を・・・
えっ?そんなぁ~
O.F
全く電気が流れなくなってしまいました
きっと拭取った時に真っ黒になったあの物質は汚れでは無くて、導電物質が剥ぎ落とされた結果だったのだと悟ったのでした。
さてどうしようかと一服しようとした時に、たばこの箱を見てひらめきました
そうだ、この銀紙が使えるかも知れないなぁ~!
タバコの風味を閉じ込める為の銀紙の端っこを少し破いてみます。
でも紙?ですから本当に導通が有るのでしょうか?
表面が銀色しているだけで、裏は普通に紙なんですがねぇ・・・
これ、色紙の銀色や金色でも使えたのでしょうか?なんて色々と頭の中で自問自答(意味ねぇ~)
って仮に基板へこの銀紙を押し当てると・・・
動作するでは有りませんかぁ
やはり、あの黒い物質を5-56で拭い去ってしまっていたんですね・・・
しかし、そんなに簡単に剥がれてしまって良いんでしょうかぁ?S社さん、どうなんですかぁ?
って心で叫びながら、拭取った自分が悪いと納得しながら・・・
そして、主電源ボタン裏側にこのタバコ容器の銀紙をそっと糊で貼り付けます(笑)
ちゃんと楕円に切れば良いのに、横着してそのまんま適当な大きさに手で破いて貼り付けたのでした~
そして、ちゃんと部品を組み入れて、分解したリモコン本体を合わせて元通りにして行きます。
まぁ、こんな結末になるとは想像してませんでしたが、コレも勉強になりましたわぁ
そして、最終テストをして見ます。
TVリモコンの主電源ボタンを押すっ! パッ!と、点きました~!
って事で、いつまでもつかはわかりませんが、
応急処置完了! (多分、恒久処置・・・)
今回は、百害有って一利無し!タバコの一利が有った瞬間でした~